親子関係のカタチ

親子関係のカタチ

子育ての形は様々

子育ては大変

子供を育てるのは大変なことです。そして、自分の子供が優秀であってほしい、将来、有望な人生を歩んでほしい、こんな気持を抱く親心もよくわかります。しかし、あなたが自分の過去を挽回するために子供を活用しようとしているのであれば、子育て、さらには子供との関係も難しくなります。

例えば、「もっと勉強していたら、私はもっといい大学に入れた。だから、子供にはいい大学に入ってもらいたい」というような、あなたの個人的な後悔や不足感の充足を子供に求めたり、あるいはあなたの”勝者”や”よい子”のイメージを、そのまま子供に押しつけたり、求めたりしてはいないでしょうか?

親のエゴで子育てしない

子供のためと言い聞かせながら、実は子供を自分が「いい気分」になるための道具として子育てしていませんか? 子供をかわいいと思うあまり(自分と一体化して感じるあまり)、自分の理想像を子供に押しつけていないでしょうか?

子供というのは、幼ければ幼いほど親の要求にこたえようと、また、親を信頼しようとします。親の喜ぶ顔が大好きで演じる子供だっています。そして、「無条件の愛」を与えること、それが子供に対する親の役目の一つです。

まだ子供が小さければ、当然のことながら意志の力は弱いものです。そのため、自分の歩みたい方向が漠然としか感じられません。もしあなたが子供に、自分の価値観を押しつけ、あなたが望んでいる人生のコースを歩ませようとするならば、その子の生まれ持っている個性を打ち消すことになるでしょう。

それは、その子の本質や個性を認めない、成長させないということでもあり、親のエゴで、子供を育てているということになります。

子育ては、親のエゴで行うものではありません。子供を受け入れ、その子供本来の良いところに焦点を合わせ、伸ばしていくことが大切です。

子供はやがて、親のもとを去っていきます。そして、子供たちも親となり子育てをするでしょうが、その時にどういった判断ができるのか?
自分の人生を自分の力切り開ける力をつけさせれるように、子供を導くことです。

そのためには、子供の目線に立って、あらゆるものを子供に選ばせる気持ちが大切です。

「押しつける」のではなく「選ばせる」ことが、子供の生まれ持ったものを活かす道なのだと思います。

繰り返しますが、自分の理想像や果たせなかった願いを実現してもらうために、子供はいるのではありません(子供は親のコピーではありません)。子供の成長を見守りながら時期に応じた反応を、親自身が喜びをもって受け入れていけば、親であることの深い感動と愛を実感できるはずです。

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