保護者コーチのデメリット

保護者コーチのデメリット

子供のスポーツ現場では、「親」と「指導者」の距離感が非常に重要です。その中で“保護者コーチ”には大きな可能性もあれば、注意すべき点もあります。メリットが多そうに感じられる保護者コーチの存在ですが「コーチとして接するべき?」「同じ保護者として接するの?」と判断が難しい場合も少くないようです。

えこひいき

保護者コーチで最も誤解を招きやすいのが「えこひいき」です。たとえ平等に接していたとしても、我が子への声掛けや起用時間が少しでも目立てば、周囲は敏感に反応します。
無意識の期待や感情が判断に影響することもあります。特に育成年代では試合出場やポジションは保護者の関心が高く、不信感はチームの空気を一気に悪化させます。試合のメンバー選考に口出しが多い場合には不信を招くことも多く、チームとしての出場基準や第三者の目を入れる仕組みが不可欠です。

指導力の無さ

競技経験があっても、「教える力」は別の能力です。年齢による発達段階を無視したトレーニングや、感覚論だけの指導は成長を妨げる可能性があります。また、勝敗に偏りすぎると長期的育成が崩れます。指導者として学び続ける姿勢がなければ、善意(ボランティアコーチ)が逆効果になることもあります。資格取得や研修参加など、専門性を高める努力がなければ、組織の中で信頼は築けないでしょう

保護者コーチを「競技経験があるから」という理由だけで依頼してしまうことは大きなリスクがあります。プレー経験と指導力は別の能力であり、教える技術や発達段階への理解が伴わなければ、子供の成長を妨げてしまう可能性があります。
特に勉強不足のまま昔の成功体験に頼り、「自分たちの時代はこうだった」という練習を続けてしまうケースは少なくありません。現代の育成年代は体格差や発達速度、メンタルケアの重要性も考慮する必要があります。
科学的根拠や安全管理への理解が乏しいまま強度の高い練習を行えば、怪我や燃え尽きにもつながります。経験は財産ですが、学び続ける姿勢がなければ時代に合った指導はできません。組織としても、経験だけで任せるのではなく、研修や共有体制を整えることが不可欠です。

子供へのプレッシャー

親が指導者であることは、子供にとって安心材料にもなりますが、大きな重圧にもなります。「失敗できない」「親の顔に泥を塗れない」という心理が働き、本来の伸び伸びしたプレーを失うことがあります。
また、家庭でもサッカーの話題が続くと心の休まる場所がなくなります。結果として競技そのものを嫌いになるケースもあります。親子の時間と指導の時間を切り分ける意識が重要です。

我が子が辞めればコーチも辞める

保護者コーチは「我が子の所属」が動機になりやすいため、子供が卒団・退団すると同時に指導から離れてしまうケースがあります。これはチーム運営にとって大きな不安定要素になると共に継続性が失われれば育成方針もぶれ、子供たちに混乱を与えます。
保護者コーチは我が子の在籍をきっかけに関わることが多いため、子供の卒団や退団を機に辞めてしまうケースがあります。その結果、突然指導者がいなくなり、残された子供たちは大きな影響を受けます。練習方針が変わったり、大会前に体制が崩れたりすると、子供たちは不安や戸惑いを抱えます。
特に信頼関係が築かれていた場合、その喪失感は小さくありません。チーム運営が個人の善意や家庭事情に左右される体制は不安定です。継続的な育成のためには、属人的な運営ではなく、複数指導体制や理念の共有など、組織として持続可能な仕組みを整えることが重要です。

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